情報教育研究会設立趣旨

 本年7月末に教育課程審議会から新教育課程に関する答申が提出され、その中で教科「情報」が必修科目として新設されることが明らかになりました。
 現在急速に進みつつある情報化に対処し、望ましい高度情報通信社会を迎えるためには、21世紀を担う児童・生徒に対する広い意味での情報教育を積極的に推進することはもとより、教育一般の情報化を進めることも不可欠になっており、このことは、今日、大阪の教育においても重要な課題の一つになっていると考えられます。
 本府におきましては、すでに十数年前からこのことに関して、関係各団体・機関・グループや熱心な個人レベルでの取り組みがなされ、成果も上がっておりますが、まだ横のつながりも弱く、また、機種やOSの日々の進歩も著しく、なかなか思うように進んでいないのが現状と思われます。今こそ、蓄積された知恵と力を出し合って、相互に高め合いながら新しい大きな流れを形成することが切に求められていると考えられます。
 このため、次の基本的な考え方に基づいて情報教育研究会を設立し、これを大きな拠点とすることによって、本府教育の進展に寄与することとしたいと考え、準備を進めてまいりました。
 (1) 社会の変化に対応できる教材研究を進め、積極的に研究授業等で会員相互の意見交流を図り、生徒が情報を主体的に活用できるようにし、生徒の情報活用能力を培うとともに、情報化の影響等についての理解を深める。
 (2) 本府内の情報化に関する各機関との情報交換・経験交流・研究協議を深め、本府内の情報教育および教育一般の情報化を積極的に進める。
 (3) 広く小学校・中学校とも積極的に情報交換し、その連携を深める。